ヨガる。

『 No meditaion No life 』   抵抗せずに、判断せずに、執着せずに・・・調和する 

爆笑・インド・171・学生の自殺問題!そして「44歳」 本当に面白かった映画【きっと うまくいく】

唐突に映画評価(点数)から発表

 

町山智弘さんの映画紹介(たまむすび内)で、好(高)評判を聞いていた映画ですが、とうとう、と言うか思わず手に取って借りちゃった映画。

「ダウト~あるカトリックの学校で~」と言う「メリルストリープ」と「フィリップシーモアホフマン」が出ている (サスペンス?)DVDと迷った末のチョイス。 ジャンルは全く違う。

 

 

そこで、題名も紹介せずに、自己評価を発表。

 

・色気(ラブロマンス)     3点(恋愛よりも友情がメイン)

笑い(コメディー)     10点(good job!)

哀れ(涙)           5点(哀れ涙) 10点(感動涙)

勇猛さ(アクション)      0点(アクション無し) 10点(勇気は満々)

恐怖(スリル)         4点

驚き(サスペンス)            0点(前半)・8点(後半 ランチョーの秘密)

憎悪(敵の存在)              10点(悪役二人はアッパレ!)

怒り(復讐)         10点(復讐と言うか、逆転!って感じでしょうか)

平安(ハッピーエンド)】100点!!

 

どんな評価なんだ?と思った方、すぐに説明をするのでまずは映画紹介を行います。

 

 

映画紹介とインド映画について予習

 

 

『きっと  うまくいく』 

2009年公開のインド映画。 原題『3 idiots』※3人のバカ

  

 とても、とても素晴らしい映画でした。すぐにその良さを紹介したいのですが、その前にインド映画についてちょっと予習

 

インド映画は9つの娯楽要素『ナヴァ・ラサ(9つの感情)』を盛り込むのがお約束。

 

色気(ラブロマンス)笑い(コメディー)哀れ(涙)勇猛さ(アクション)恐怖(スリル)驚き(サスペンス)憎悪(敵の存在)怒り(復讐)平安(ハッピーエンド)  さっきの評価カテゴリーね!

そして、歌や踊り(ミュージカル風)を随所に織り込んでいるのが特徴と言われています。

 ※9つの要素が全てが入っているわけではない!と言っている人もいます。確かに「きっと うまくいく」にもアクションシーンはありませんでした。

 

 

 

「きっと うまくいく」のストーリー(おおまか)

 大学生3名(プラス1)が大学を卒業後、10年たった「現在」から物語がはじまります。

 

「現在」は、長らく音信不通となっている「ランチョー君」(主人公)をさがす旅(1日だけど)

旅の中で、過去(大学時代)の出来事がを思いだしながら、現在と過去の物語が交錯しながら進んでいきます。

 

お笑い主体の楽しい雰囲気の中で、インドの自然風景、冠婚葬祭、社会問題(学生の自殺・貧困・教育)・多様な言語風景などを感じる事ができます。

 

 

 

 「きっと うまくいく」の登場人物

 工業大学(エリート校)に通う、同部屋(寮)の3人がメインキャラクター

 

ランチョー 主人公。

この映画の邦題であるAal Izz Well」(うまくいく)」を唱えている本人。少し謎めいたカリスマ性のがある、みんなの指導者(メンター)でもある。

 

ファラン・クレイシー

 この物語の語り手でもあるメガネのぽっちゃり青年。劇中一番最初に登場し、ワイルドな行動に出るが、それが何故なのかは後で分かります。

 

ラージュー・ラストーギー

 最初はあまりインパクトがない(見た目ヤギ系)の人物ですが、後半のキーマン。学生時代に神頼みだったり、彼女(奥さん?)がカパーラバーティー呼吸法をしているなど、ヨーギーには(ちょっとだけ)嬉しい人物。

※カパーラバーティー呼吸法は痩せるらしい。私も思い出した時にやってます。

 

メガネ美人なヒロインもちゃんといますが(敵役の娘 なんてベタな設定!)ここでは割愛。

 

特筆すべきはライバル達。彼らがケビン・ベーコン並にしっかりと憎まれ役をしてくれているおかげで、主人公らが燦然と輝いています。

 

チャトル・ラーマリンガム

嫌味な優等生タイプ。よくよく考えると主人公らからいじめられているのでは?と思ったりするのですが、嫌味な感じを余すとことなく発揮しており、所々(やられて)ですっきりさせてくれる素敵な存在。現在と10年前(学生時代)で見た目が全然違うところも、役作りのうまさを感じます。

沖縄出身の芸人「諸見里さん」に似ています。

吉本興業株式会社 芸人プロフィール | 諸見里大介

 

ヴィールー・サハスラブッデー

 工科大学の学長。生徒達からはその苗字を文字ってヴィールス(ウィルス)」と言われている。この映画の最大の敵にして(学生時代の)ラスボス。基本、学生時代の話はこの学長と主人公らの争いがベース。

娘二人との父子家庭と言う「はぐれ刑事純情派藤田まこと」と同じ家族設定であるが、真野あずさの様な彼女はいない。

 

番外

〇 ヒロインと結婚しそうになる男。

出番は少ないのですが120%悪役。経済力ありダメ男のデフォルト設定。

 

〇ラージュー(ヤギ系)の父親

瀕死の老人だが、コミカルな演技を見せてくれる。

 

 

まとめ

 

スピーディかつ、盛りだくさんな展開なので、飽きずに楽しめる映画でしたが、90分映画に慣れてしまった我々には2時間51分は長い(でも大丈夫、小学生も見れました)。

スピーディなこの映画でさえ長さを感じた、今「ラストエンペラー」を観ることができるのか…

 

尺が長い分、登場人物達のキャラ設定が色濃く伝わってきました。

くどいイメージのあるインド映画のミュージカルシーンもサラッと楽しめます。

 

結構ベタな演出・内容ですが、それゆえに感情をストレートに揺さぶります

伏線が結構ちりばめられており、しっかりと回収をするので快感&納得

 

最後のハッピーエンド(現代・学生時代)も「超スッキリ!」。久しぶりに素直で爽快なカタルシスを実感できました。

 

個人的に大当たりスピルバーグも3回見たとか)。

伏線確認のため2度見もおすすめ。(2度目は「吹替え」でもいいかも、ストーリー理解が深まる)

 

 

「当たり前を当たり前に、お腹いっっぱい楽しむ快楽」を思い出させてくれる映画でした。

ちゃんと明暗織り交ぜた楽しい映画なので、気持ちが落ち込んだ時などに見ると元気になります。

 

あと小学生が見ても大丈夫なので家族で見てもOKです。ただ長いからね。

 

 

  

「おまけ」

 

主人公のランチョー君(アーミル・カーン)はエミネムとミスタービーンに似ています。インドでは超人気俳優らしい。

この映画を撮影した時には44歳だったらしい。ちょっと老けているかな?と思ったけど、違和感なく大学生を演じていました。逆にスゴイ!と思ったよ!

  

もしかしらた私の人生初のインド映画。「スラムドッグミリオネア」と「ライフオブ・パイ」を見ていたので、インド映画を見た気持ちになっていました。