ヨガの聖典 バガヴァッド・ギータ。
サブタイトルの「抵抗せずに、判断せずに、執着せずに・・・」は
エックハルト トールさんの著書「ニュー アース」の一文。
「ニューアース」の話しは傍において、次の一文の「調和する」について。
これは ヨガ哲学 ヒンズー教の経典
「バガヴァッド・ギータ」からの引用。
実はまだ13章までしか読んでいないので(前18章)、
本の紹介はいずれ行いたいと思いますが、
あの非暴力の父「ガンジー」も
いつも持ち歩いて読んでいたとのこと。
話は主人公の「アルジュナ」と
「クリシュナ」二人の戦場での会話です。
※クリシュナはヴィシュヌ神のアバター(化身ね)。
ザックリ言うと、 大将レベルの戦士が神様(クリシュナ)に色々と教えを乞う話。
実はこの戦い、昔一緒に住んでいた いとこ同士で行われており、
相手にはよく知る人たちもたくさんいます。
そこで、アルジュナは「戦いたくない」とクリシュナに言いました。
(そりゃぁ そうだ)
非暴力の父「ガンジー」いつもそばに置いていたというこの聖典。
どんな答えがかえってくるのか楽しみにしていたところ、
クリシュナはシビれることを言うのです!
オカマのように、めそめそするとは君らしくもない
※向井田みお さん訳そのままです。2000年以上も前の聖典なので、
表現についてはご了承下さい。
それでもひるみ、座り込んだ「アルジュナ」にこう言います。
たとえ君が戦い、敵に敗れて死んだとしても、君は死後は必ず天国へいく。君が戦いに勝利したら、すべての国を制し、この世をたのしむことになるだろう。(中略)戦うことを決意して、立ち上がるのだ!
「!!」
「好き・嫌い(親戚を殺したくない)」で行動せず、戦士としてすべきこと(戦い)、それがアルジュナにとって「ダルマ(調和)」に従って生きることであるのを説くのです。
どちらに転んでも結果は一緒。
(死んでも天国、生き延びても楽しい!)
人々はただ自分のすべきことやり、それが「調和する」。
それから各章に瞑想やら出家・在家など、
調和の仕方、この世の仕組み、生き方などについて書れています。
とりあえず私は「ふと」気が付いた時に
「自分は調和していかな?」と自分に問いかけています。
イライラして周りを不快にしたり、必要のない言葉を発したり、
食べ過ぎたりしたときに、ふと我に返り「調和しているかな?」
と自分に問いかけます。
向井田みおさん訳の本は、内容をわかりやすくするために各章に説明があります。
しかし、サンスクリット語(アートマン ブラフマンなど)の単語や、
似たような語彙が出てくるのでまったく初めての人には難しいかもしれません。
(私も13章で少し休憩し、ラーマクリシュナの本に浮気中)
アーサナ(ポーズ)だけでなく、ヨガをもっと深めたい人、
哲学や宗教(インド)に興味がある人には 是非おすすめする本です。
あのガンジーも 悩んだときに読んだのかなぁ
かと思うと、こころ強く感じます。